ディプティック(Diptyque)とは?
香水をファッションの一部として楽しむ男性が増える中、「周りの人とは一味違う、上質な香りを選びたい」と考える大人の男性から絶大な支持を集めているのが、パリ発のフレグランスメゾン「ディプティック(Diptyque)」です。
ディプティックの香水は、一般的なフレグランスとは一線を画します。創業者の3人が旅や芸術、自然からインスピレーションを得て創り上げた香りは、まるで物語や風景を閉じ込めたアートのよう。予想外の香りの組み合わせや、時間と共に豊かに変化する複雑さが魅力です。
そして、ディプティックが特に男性におすすめできる最大の理由は、ほとんどの香りがユニセックス(男女兼用)である点です。
フローラルノートであっても、ウッディやスパイシーな香りが加わることで甘さが抑えられ、「洗練された大人の男性」の印象を演出してくれます。主張しすぎず、さりげなく個性をまとうことができるため、「いかにも香水をつけている」という印象を避けたい方にもぴったりです。
本記事では、ディプティックの数あるラインナップの中から、特に男性におすすめしたい人気フレグランスを厳選してご紹介します。ディプティックの香りで、あなたの魅力を格上げする方法を見つけてください。
ディプティックのメンズ香水を選ぶ際の3つのポイント
ディプティックの香水は個性が豊かなため、「どれを選べばいいか分からない」という方も多いでしょう。ここでは、大人の男性が失敗なく自分に合う一本を見つけるための重要なポイントを3つ解説します。
香りのタイプで選ぶ(ウッディ・フレッシュ・スパイシーなど)
ディプティックの香りは複雑ですが、主に以下の系統からアプローチするのがおすすめです。あなたの目指す印象に合わせて選びましょう。
香りの系統 | 特徴と与える印象 | おすすめのディプティック香水(例) |
ウッディ系 | 樹木や寺院を思わせる、深く落ち着いた香り。知的、渋い、大人っぽい印象を演出したい方に最適。 | タム ダオ (TAM DAO)、オルフェオン (ORPHÉON) |
フレッシュ/シトラス系 | 柑橘系やハーブの爽やかさがあり、清潔感抜群。爽快、知的、親しみやすい印象に。ビジネスシーンにも向いています。 | オー デ サンス (EAU DES SENS)、オー ド ミンテ (EAU DE MINTHE) |
グリーン/アロマティック系 | 葉や草木、イチジクなど自然の香りを再現。自然体、穏やか、洗練されたムードを醸し出します。 | フィロシコス (PHILOSYKOS) |
スパイシー/グルマン系 | バニラやスパイスなど、深みのある甘さが特徴。甘すぎず、色気やミステリアスな魅力をプラスしたいときに。 | オー デュエル (EAU DUELLE) |
香りの濃度で選ぶ(EDT vs EDP)
ディプティックの多くの香りは、香りの濃度が異なる2種類で展開されています。これが「トワレ(EDT)」と「パルファン(EDP)」です。男性の利用シーンを考え、持続時間で選び分けましょう。
濃度 | 名称 | 香りの濃度(目安) | 持続時間(目安) | おすすめシーン |
EDT | オードトワレ | 5~10% | 3~5時間 | **日常使い、オフィス、香水初心者。**軽やかで主張しすぎない。 |
EDP | オードパルファン | 10~15% | 5~7時間 | **デート、夜の外出、特別な日。**香りに深みと持続力があり、よりリッチな印象。 |
同じ名前の香りでも、EDTとEDPでは調香がわずかに異なり、印象が変わることもディプティックの特徴です。可能であれば両方を試して、自分の好みや用途に合う方を選ぶのがおすすめです。
使用シーンで選ぶ(ビジネス・デート・カジュアル)
香水は「TPO(時と場所、場合)」を考慮して選ぶのが大人のマナーです。
- ビジネスシーンやオフィス: 席を立っても香りが残らないよう、持続時間が短めのEDTを選び、爽やかなフレッシュ系やグリーン系の香りを控えめに付けるのが鉄則です。
- デートや会食(夜): 比較的濃厚で持続力の高いEDPがおすすめ。ウッディ系やスパイシー系など、深みがあり色気を感じさせる香りでムードを演出できます。
- カジュアルな休日: 好きな香り、または季節に合わせた香り(夏はフレッシュ、冬はウッディなど)を自由に楽しめます。個性的な香りにも挑戦しやすいシーンです。
ディプティック メンズ香水おすすめ人気ランキングTOP7
ここからは、上記の選び方を踏まえ、大人の男性に特におすすめしたいディプティックの人気香水を、特に人気の高い順にご紹介します。
第1位:タム ダオ (TAM DAO)
ベトナムの聖なる森をイメージした、ディプティックを代表するウッディ系の傑作。
特徴 | 詳細 |
香りの特徴 | **サンダルウッド(白檀)**が主役。寺院で焚かれるような、ほのかにスパイシーで温かみのある香り。 |
男性におすすめの理由 | 静寂、落ち着き、揺るがない自信を感じさせる、極めて知的で洗練された香り。甘さがほとんどなく、大人の男性にこそ相応しい渋さがあります。 |
おすすめのシーン | 重要な商談、静かな場所での読書、秋冬の普段使い。 |
濃度 | オードトワレ(EDT)/ オードパルファン(EDP) |
第2位:オルフェオン (ORPHÉON)
創業60周年を記念して作られた、ウッディとパウダリーが融合したモダンな香り。
特徴 | 詳細 |
香りの特徴 | 創業者が集ったバーをイメージ。トンカビーンズの温かさとシダーの深み、そしてジュニパーベリーのフレッシュさが混ざり合い、静止画のように立ち上るタバコの煙とおしろいのパウダリーなニュアンスも感じられます。 |
男性におすすめの理由 | ダンディズムと色気が共存する、非常にモダンで都会的な香り。特にEDPは香りに深みがあり、夜の装いにも完璧にマッチします。 |
おすすめのシーン | デート、バー、芸術鑑賞など、雰囲気のある場所。 |
濃度 | オードパルファン(EDP) |
第3位:オー デ サンス (EAU DES SENS)
ビターオレンジの全てを表現した、爽やかさと苦味のバランスが絶妙なフレッシュな香り。
特徴 | 詳細 |
香りの特徴 | オレンジの花、葉、果実、皮のほのかな苦みまで、オレンジのあらゆる側面を表現。その後、ウッディでスパイシーな香りへと変化します。 |
男性におすすめの理由 | 文句なしの清潔感と爽快感。シトラス系ですが安っぽさがなく、知的な苦みが加わることで大人の男性にふさわしい奥行きが生まれています。香水初心者でも使いやすい一本です。 |
おすすめのシーン | オフィス、ジムの後、春夏の日常使い。 |
濃度 | オードトワレ(EDT) |
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2-4. 第4位:フィロシコス (PHILOSYKOS)
ギリシャのバカンスを思わせる、瑞々しいイチジクの香り。
特徴 | 詳細 |
香りの特徴 | イチジクの葉の青々しい爽やかさと、果実のミルキーな甘さ、そして木の濃密さをすべて閉じ込めた香り。 |
男性におすすめの理由 | 他にはない、自然体で穏やかな魅力を演出。ミルキーな甘さが女性ウケも非常に良く、リラックス感を与えます。 |
おすすめのシーン | 友人とのカフェ、美術館、カジュアルなデート。 |
濃度 | オードトワレ(EDT)/ オードパルファン(EDP) |
第5位:ド ソン (DO SON)
創業者の幼い頃の記憶から生まれた、チュベローズをメインにしたフローラル・スパイシーの香り。
特徴 | 詳細 |
香りの特徴 | ベトナムの海辺を思い起こさせるチュベローズ(月下香)が基調。潮風のようなマリンノートとスパイシーなアンバーウッドが奥行きを与えます。 |
男性におすすめの理由 | フローラルですが、爽やかさやスパイシーさが際立つため、**「色気のある男性」「ジェンダーレスな魅力」**を求める方に人気。オードパルファンは、より濃厚で大人の魅力を引き出します。 |
おすすめのシーン | 夕方以降の外出、アパレルなどクリエイティブな仕事。 |
濃度 | オードトワレ(EDT)/ オードパルファン(EDP) |
第6位:オー デュエル (EAU DUELLE)
バニラをメインに、スパイシーな要素を加えた甘すぎない大人のバニラ。
特徴 | 詳細 |
香りの特徴 | バニラの優しくもスモーキーな甘さに、ピンクペッパーの刺激が加わり、奥行きのある香りに。 |
男性におすすめの理由 | 甘い香りが苦手な人でも使いやすい**「大人のためのバニラ」**。上品で温かみがあり、寒い季節に特に魅力を発揮します。 |
おすすめのシーン | 秋冬、自宅でのリラックスタイム、親密なデート。 |
濃度 | オードトワレ(EDT)/ オードパルファン(EDP) |
第7位:ロンブル ダン ロー (L’OMBRE DANS L’EAU)
水辺に茂るカシスの葉とバラを表現した、グリーンで深みのある香り。
特徴 | 詳細 |
香りの特徴 | カシスの葉の青々としたみずみずしさと、ローズの魅惑的なフローラルノートが融合。水辺の木々を思わせる、フレッシュでありながら複雑な香りです。 |
男性におすすめの理由 | フルーティとフローラルが混ざりながらも、カシスの葉の渋いグリーンが効いており、非常にクールで落ち着いた印象。個性があり、一度つけると忘れられない香りです。 |
おすすめのシーン | 雨の日、美術館、少しミステリアスな雰囲気を纏いたいとき。 |
濃度 | オードトワレ(EDT)/ オードパルファン(EDP) |
ディプティック香水を「さりげなく」楽しむための付け方・Q&A
せっかく上質なディプティックの香水を選んでも、付け方一つで印象は大きく変わります。好印象を与えるためのポイントを押さえておきましょう。
大人のための正しい香水の付け方
香水は、自分のためだけでなく、周りの人への配慮も大切です。「プッシュしすぎ」や「強すぎる香り」はNGです。
- 清潔な肌に付ける: 入浴後など、肌が清潔な状態のときに付けると香りがなじみやすいです。
- 付ける場所は「下半身」が基本: 香りは下から上に立ち昇る性質があります。上半身に強く付けるよりも、ウエスト(腰)や太ももの内側、ひざ裏などに1~2プッシュすると、動くたびにほのかに香りが広がり、さりげない印象になります。
- 手首に付けたら擦らない: 香りが潰れてしまうため、手首に付けた場合でも擦り合わせるのは避けましょう。
- オフィスでは特に控えめに: ビジネスシーンでは、足首や膝裏など、自分以外にはほとんど香らない位置に最小限の量だけ付けるのがベストです。
Q. どのくらい香りが持続する?
前述の通り、香りの持続時間は濃度によって異なります。
- オードトワレ(EDT): 約3~5時間
- オードパルファン(EDP): 約5~7時間
ディプティックの香りは複雑なため、香りの変化(トップノート→ミドルノート→ラストノート)も楽しめます。特にEDPは後半の**ラストノート(残り香)**に深みが増し、時間が経つほどに魅力を発揮するでしょう。
Q. 贈り物として選ぶときのポイントは?
ディプティックは洗練されたパッケージで贈り物としても人気です。相手に喜ばれるポイントは以下の通りです。
- 万人受けする「フィロシコス」か「オー デ サンス」: 相手の好みが分からない場合は、清潔感のあるイチジク(フィロシコス)やシトラス(オー デ サンス)など、爽やかで多くの人に好まれる香りを選ぶと失敗が少ないです。
- ルームフレグランスもおすすめ: 香水に抵抗がある方には、キャンドルやディフューザーを贈るのも一つの手です。香りが好きな方なら、同じ香りのボディケア製品とセットで贈ると喜ばれます。
まとめ
ディプティックの香水は、ただ良い香りを纏うだけでなく、あなたの個性を表現し、**「洗練された大人の男性」**としての魅力を高めてくれるツールです。
タム ダオで落ち着きを、オルフェオンで色気を、オー デ サンスで清潔感を。選ぶ香りによって、周囲に与える印象を自在に操ることができます。
この記事を参考に、ぜひ店舗で実際に香りを試し、あなた自身のスタイルに最もフィットする**「ディプティックの一本」**を見つけて、日々の生活に上質な彩りを加えてください。